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新実行委員長に嘉田由紀子・前滋賀県知事が就任!

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facebookでは先に発表しましたが、天若湖アートプロジェクトの新実行委員長に嘉田由紀子・前滋賀県知事が就任しました!

今年10周年を迎える天若湖アートプロジェクト。
流域連携を進めるためには、日吉ダム・天若湖だけで活動していていいのか。新たな展開をする時期なのでは。
などなど、ここ数年、実行委員会の中では議論がありました。
おかげさまで10年続けられたことで、地元との関係も深まりました。
次の10年に向かって歩き出したい。
そのためには、外部から新しい風を吹かせてくれる人の加入がほしい。
天若APは、琵琶湖・淀川流域の研究者であり市民活動家である嘉田さんの影響を大きく受けている部分があります。

嘉田さんを新実行委員長にお迎えできないかという話が実行委員会内で自然に出て、ご本人とお話させていただき、実行委員長就任の運びとなりました。
新実行委員長を迎え、天若APは次の10年で大きく動きます。
どうぞこれからの天若APにご期待ください。

【嘉田由紀子・新実行委員長より就任のご挨拶】

天若湖アートプロジェクトについては、10年前に「突如、ダム湖にあかりが」と、とてもびっくりした記憶がございます。

私は学者として30年、知事として8年、そろそろ人生の終いを考えなくてはならないとなった時に、今まで出来なかった大きなことを考えたいと思っております。琵琶湖淀川水系を住民で自治体で自主管理をするという方式です。

江戸時代から上下流というのは対立構図にあったのですが、当時は琵琶湖周辺200団体、下流の600団体村落が瀬田川の洗堰の浚渫について直接交渉をしていました。明治29年以降、国の管理が広がり、自治体同士も直接話をしなくなりました。研究者時代からこれは問題だと考えていましたので、知事になった時に、京都府、大阪府の知事と上下流で連携しながら「税金の無駄遣いになるような公共事業を辞めよう」、でも、「きちんと上下流で水源を守りながら人々が繋がる。自主管理の仕組みを作りたい」と、関西広域連合を提案しました。ハードだけに頼らない流域治水を滋賀県では条例として通しましたが、これから関西広域でやろうということをしていただいております。

天若湖アートプロジェクト実行委員会から「住民版の琵琶湖淀川水系のつながりを広げる、その仕組みを妄想で考えませんか」とお話を伺いました。私は妄想が大好きなんです。そもそも、私が知事選に出ると言い出した時に、周囲の人は妄想だと思いました。妄想でも、狭い道ですが、入ったら広い道で社会が変わるんです。だから、妄想と言われるようなことを人生の最後に、住民の上下流、右岸左岸のネットワークでやれたらなと思っていまして、どこまで力が発揮できるのか分かりませんが、実行委員長を引き受けることにいたしました。

これまでみなさんが10年間つくってきた桂川・日吉ダムのつながり。琵琶湖から下流に行き、桂川・宇治川・木津川の三川合流点にある旧巨椋池。これらの「水たまり」「かつて水たまりだったところ」を三つの焦点にしながら、最後の水たまりの大阪湾までつながったら面白いなと思っております。

志は、それぞれあると思います。点を線につないで面につないで、住民のみなさんと妄想のようなネットワークを広げていくということで、楽しい、未来に向けての可能性を秘めたアートプロジェクトにしていけたらと思っています。
(2015年6月10日)


by amawakaAP | 2015-07-01 20:56 | 実行委員会たより

京都府どまんなか、日吉ダム周辺を舞台としたコミュニティ・アートの祭典です

by amawakaAP